全3部から成立しているこの一連の文章は、私が姉の結婚式に出席すべくベルギー（及びパリ）を訪問した時の旅行記です。
　ですが、まぁ読んでいただければ分かるのですが、旅行記というか、その、何と言いましょうか、しばしば旅行の内容から大きく逸脱して、エッセイじみたような代物になっています。
　今回 Ｗeb 上に公開するにあたって、プライバシーの保護等の観点より、本来の文章（区別するために「私家版」とでも呼びましょうか）から、個人を特定できるような情報を削除してあります。
　その為に、旅行記としての側面や、（自分で言うのもおこがましいのですが……）元々この文章が持っていた味が少々薄れてしまったような気がしますが、これはいたしかたのない事でありましょう。
　なお、この旅行記が作成された時期（2000年11月〜2001年1月）を反映して、現在の事実とは異なる描写もいくつか見受けられます。それは例えば、国土交通省の事を運輸省と入力している事だったり、今は倒産してしまって存在しないサベナ航空に関する描写だったりするのですが、それについては、時制（旅行日程）をはっきりと明記している文章である事を考慮して、敢えてそのままにしてあります。