「夜の帰り道」
以前にも2004年5月のところで書きましたが、
転職後、一人住まいの部屋を探すに当たって、今住んでいるアパートを私が選んだ理由の一つに、
周囲に生産緑地等があって、土や緑に触れられるところが多かったというのがあります。
私の育った横浜北部は今でこそ開発が進んで、雑誌やTVの報道などではすっかり「お洒落な街」という扱いですが、
私が小さい頃はまだまだ畑や田んぼ、豚舎なども残っていましたし、
休日は山の雑木林に入って遊ぶ事もありました（学校からはマムシに咬まれるから山には入るなと言われましたけれど）。
そういう育ちのせいもあり、自分が住むにあたっては、どこまで行っても舗装だらけの町はちょっと嫌でした。
更に言うならば、丘陵地帯で育ったので全くの平地は少々落ち着かないというのもあるのですが、
一番のポイントはやはり土と緑、これに尽きました。
今の住居は最寄駅を下車して2〜3分も歩かないうちに市民農園にでくわすようなところで、
おまけにアパートのすぐ裏手に畑があるという絶好な立地。
東京もこれだけ西部の方まで来れば、見晴らしのいいところからなら多摩の山々を見ることもできて、
そういう意味ではかなりベストな部屋を探すことができたのは、実に幸運だったと思います。
そんな町の夕陽が沈んだ後の薄暗い時間を撮影した写真です。
人によっては淋しさを感じるかもしれませんが、
私はむしろこういう光景にでくわすと、何だか暖かな気持ちになります。
戻る