No.194 2019年6月




「緑に、むせる」

かぐや姫 が「あなたはもう忘れたかしら」と歌った名曲「神田川」。
実際に歌の舞台になったのは高田馬場辺りの戸田平橋辺りだということですから、
この写真の撮影箇所とはずいぶんと場所が異なることになりますけれども、
ともあれ、2019年の6月は、そんな神田川で撮影した画像を Top写真 に使ってみました。

皆さんがご存知かどうかは分かりませんが、神田川の源流は武蔵野市にある井の頭恩賜公園。
「住みたい町」ランキングで上位の常連である吉祥寺の駅南口から歩いてすぐの、
桜の名所だったり、池でボートに恋人と乗ると破局してしまうという伝説だったりで有名ですよね。

その井の頭公園の最寄り駅は吉祥寺ではなく、渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線の
その名もズバリの井の頭公園駅になりますが、この写真はその井の頭公園駅付近、
ちょうど井の頭線が神田川を超える「京王神田川橋梁」を下流の方から撮ったものになります。
つまり、この写真の奥の方に井の頭公園の井の頭池と嫉妬深い弁天堂、そして源流たる「お茶の水」があります。
「神田川」と「おちゃのみず」というと、どうしても東京都千代田区にある御茶ノ水駅が想起されますよね。
この「ぱんたれい」でも、結構前に Top写真 に使ったことがありますけれども、
いわずもがなではありますが、あれは、神田川の源流である「お茶の水」とは全く違う場所になります。
なのに双方とも「おちゃのみず」という名前なのは、両方ともその場所で、
茶の湯で使うためのきれいな水を汲むことができたからということになります。

昔は、それくらいに澄んだ川だったということですね。

令和の時代の神田川も、そんなに汚れた河川ではないのですけれど。
ひところは相当に汚くて臭い、正直見て見ないふりをしたいような川だったこともありますが、
TV番組 『鉄腕DASH』 でご覧になった人も多いでしょうが、今ではかなり綺麗な姿を取り戻しています。
井の頭池も、2018年に行った かいぼり の結果、随分と水質が改善されたそうです。
となると、一度どこかで、その姿を確認しに行かなければならないかもしれませんね。


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