「霧に沈む」
以前に1泊2日の旅行記を書いたりもしたのが、東京西部にある御岳山。
突然の噴火によって多くの登山客が命を失った御嶽山とは、
旧字を使っているか否かの違いはあれども同じ漢字で表記される山であり、
共に山岳信仰の対象であるところも共通していますけれども
読み方が「みたけさん（御岳山）」と「おんたけさん（御嶽山）」というように異なっています。
その時に泊ったのが、御岳の町にある宿坊の、御岳山荘。
かなり雰囲気とサービスの良い宿だったので、私（と両親）はすっかり気に入ってしまい、
それ以降も、何回か御岳山を訪れては御岳山荘に泊るようになりました。
この写真は、そんなある日、御岳山荘の窓から撮影した風景になります。
「雲海」と言うほどのものではないのですけれども、木々のシルエットの向こうで
いい感じに霧がかったところから、山がところどころ頭を覗かせている風景に、
これはちょっといいな、と思って写真に撮ってみました。
年の瀬に使うには少し寂しさが強めに出過ぎるかなという心配もしたのですけれど、
一方で、新たな一年を迎えんとするのに最適な、
静かさや穏やかさと、ちょっとしたワクワクさも感じさせるのではないかとも思えて、
それで2019年の12月には、この写真を選んでみました。
いかがだったでしょうか。
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