ラヴソングなんて歌えない
ラヴソングなんて作れない 心に愛を持ってないから
ないものの事は歌えない それはとても簡単な事
ラヴソングなんて歌えない 人を愛する事が分からない
分からない物は歌えない それはなんて単純な事
ラヴソングなんて歌えない 経験のない事をそれらしく
歌う事はできるけど ラヴソングなんて歌えない
ラヴソングなんて作れない 空想ならばできるけど
真実には劣るから それはとても悲しい事実
ラヴソングなんて歌えない 愛する人もいないから
誰に向かい歌うのか それすらも分からない
ラヴソングなんて歌えない だけどラヴソング作ってる
懐かしさも何もかも 大気に溶かし込む為に
斜光
かすかに揺れるドア 不思議な程冷めた夏
薄く差す日差し 夢の中で声をかける
君とすごしてきたあのやわらかな季節の中
出会いそして愛した君がここを出て行ってしまう
ひきとめる言葉も君の姿も見えないから
あの流行りのラヴソングが部屋の中に満たされていく
悲しく終わった恋の話など聞きたくもない
だけど君がいないこの部屋なら寂しすぎる
君の事なら全て分かっているつもりだったのに
僕の事以上に分かっていなかったんだね
空が紅く染まる 蝉の声がやけに大きい
僕の右の頬を君の影がかすめて消えた
E.Y.D.
この曲が終わる頃にはあなたは何げなく電話を切ってしまうのに
かつて全ての祈りは街中流れていたのに
ゆらゆら揺られながらも言葉捜している瞬間
「夢見る強さ」なんてコト
軽々しく唱えるもんじゃない
それでもあなたのする事なす事カタログに載せて並べてみれば
いつか語っていたのは確かこんなフレーズ
ゆらゆら揺られ続けても
言葉、息ひそめていても
一つだけ願っているのはたぶんたった一つきりの
“告白”
されど迷いの淵には忘れられぬ人がいる
ゆらゆら揺られる小舟は言葉紡ぎ出す切り札
ここにあなたの鍵を置き そしてこの曲を歌い終えよう
月光
愛の名の下に敗北の唄を唇から先に捧げよう
夢から醒めたばかりの子供の様にね
恋に恋していた気持ちならば違う言葉もまだあるはずだと
腰から下はもう大人びているくせに
祝福の歌が聞こえる まつろわぬ風が囁く
涸れた言葉でなく 目と目で交わし合う アイシテル
Dance in the moonlight, lady.
あつい夢の後に感じたのは疎ましくもなれるものだけなら
こんなにも恋しくなりはしないはずなのに
いつも同じコトじゃつまらないと目先だけは未だ変えるつもり？
今更何かできるわけでもあるまいに
ためらいの鐘が聞こえる とまどわぬ風が過ぎ行く
揺れ出すこの心引き止めるそのために ダキシメテ
Dance in the moonlight, lady.
僕はこのまま駄目になる
つまらない言い訳で君を泣かせた
斜めに傾いた愛が揺れてる
あきらめる事ならば誰より上手だけど
君をなくす事には耐えられない
うなだれた言葉ふいに遮られて
返事のないコールだけが響いてる
迷わせていた事を見抜く事もできず
泣いている顔だけが焼き付いた
Don't touch me, let me down.
こんなブザマな僕が嫌いだ
Don't touch me, let me down.
このまま深い海の底まで
みじめになるくらいの優しさだったら
願い下げだわと君はつぶやいた
愛するのが下手だから与えるのも下手で
とほうにくれて君を困らせた
Don't touch me, let me down,
何もできない僕が嫌いだ
Don't touch me, let me down.
誰も思い出せなくなるまで
Love songs
いつからこんなに悲しいのか 知らない事で世界はいっぱい
さよならなんて格好よくない
大人になんてなりたくもなかった
愛 恋 夢 それなりにあったけど
ああ もう ただ 時だけは止めれなかった
孤独は人を強くするとか もっともらしくTVは言うけど
しらじらしい程にぎやかだからなおさらFAKEみたく聞こえるんだ
ああ そして 僕は大人のふりをした
そう いつの間にか大人のふり覚えていた
「君はいつからそんな風に大人びていたの
君はいつからそんな風に大人になっていったの
君はいつからそんな風に笑えるようになったの
君はいつからそんな風に僕とは違ってしまったの
例えば梅雨の合間のほんの陽だまりの中で
生まれたばかりの仔猫がたわむれているそんな一時が
例えば久しぶりの休日で思いがけぬ遠出をして
想像以上の蒼い海に出くわしたそんな一時が
どうしてみんなそんなにも急ぎ足で大人になっていくの
例年のようにきれいに晴れ渡ったこの空の下で
僕は大人にはなりきれないままでまた歌をうたっている
僕はまた歌を歌い続けている
大人になる事ってそんなに素晴らしい事なの？
それがわからないからみんな大人になりたがるの？
僕にはもう何が何だかわからないよ
僕にはもう何が何だかわからなくなってしまったよ
だから
僕は大人になりきれないままでまた歌をうたっている」
壊れた季節
雨が上がる前に僕達は蛹に還る
悲しみが寂しい一つの蛹に還る
君が眠る前にたどった短いフレーズ
疑うばかりでうかれた聖夜の裏返しだね
丸子橋を渡れば君の家まではすぐなのに
泳げないと言い訳して情けなさばかり噛みしめてるこの僕は
輝けない僕は 輝いているあなたは
溺れそうな僕は 一体何様にならなれるの？
冬が終わる前にこの街は何かが変わる
はかなさだけが生まれたばかりの赤児に宿る
君が起きる前に繰り返したほんの一瞬
泣き出すには早すぎる迷路を抜け出せない
雪が谷の辺りでは君の心には触れられず
寒さだけの所為にして視線さえ合わせられずにいたこの僕は
笑えないさ僕は 笑いかけてるあなたは
気付けないさ僕は 全て知りぬくあなたは
転びそうな僕は ずっと立ち直れぬ僕は
凍えそうな僕は 一体何様にならなれるの？
環七をくぐれたら君をさらう事もできたのに
渋滞が怖いからと冗談じみてもごまかせやしない僕は
名前のない僕は 名前を捨てたあなたは
何もできぬ僕は 全てほしがるあなたは
くたばりそうな僕は もう刻まれている僕は
涙もない僕は 一体何様にならなれるの？
一体何様になればいいの？
RAIN
その気もないくせに臆病風に吹かれ君を抱いた
からっぽの聖地からまだ 待ちぼうけをくらわされる
時の悪戯が俺の （首根っこ ひっつかまえて）
何もかも無駄に思えてくる
It's so heavy. 泣いて走り去って行った君と
何もかもを取り違えたまま 吐き捨ててた俺と
土砂降りの雨の中 どこにも行けずじまいのまま
どこにあるかも知れない場所を 今日も捜してる
下着までずぶ濡れでもう 君の部屋に入れない
見せかけの勇気なんて 雨樋ぞいに とうに流れ消えた
思惑がそれてく （計れない その距離さえ）
知恵熱にうなされるままに
違う誰かの胸眠る君を見るくらいなら
何くれも残さぬまま 消えてしまう方がまだましだ
土砂降りの雨の中転んで擦りむいた両手じゃ
君を二度と抱けない位 わかりすぎている
かりそめに交わす涙は （誰かの為のモノ）
純粋な雨にうたれながら （Singin' in the rain）
Everyday Everywhere 薄められたクスリをあおり
気付かずに済んでいる事にただ胸をなでおろす
届かない裸のメールをただ 待ち続けて
くたばるオチと分かってもまだ I'm standing in the heavy rain.
からっぽの聖地から
瞳の風景
ふいに遠くを見つめてる その横顔は好きじゃない
君がどこか遠くまで溶けて消えてしまいそうで
孤独な風を聞いたその夜は 抱きしめてほしいのに
恋の物語から愛が産まれるとしても
君の瞳はあの丘の上で 僕を見つめない
言いかけた科白が肩幅の未来の中 音もなくよどんでいるけれど
友達でいる事ならば どんな時でもたやすくできたのに
いつも遠くの風景は 君を誘い続けてる
しばりつけてしまったら 君が死んでしまうから
悲しい風の吹きそうな夜は 暖めてほしいのに
涙の乾く後から何か生まれるとしても
君の瞳は高い空の下 僕に気付かない
刻みつけた記憶が後悔の海の中で いつまでもよどんでいるけれど
傷つける事だったら どんな時も誰よりもたやすくできたのに
何げなく差し出した視線の向こう側では 僕の愛が砕けて横たわる
友達でいる事ならば どんな時でもたやすくできるけど
そのひたむきな瞳は空を見上げ続けてて 僕をもう振り返りはしない
傷つける事だったら 当たり前にいつだってたやすくしてたのに
青春時代
細く伸びやかな君の指先がはにかむようにそっと揺れた
気付かないように気付かれぬようにいつも僕は君を見ていた
言い出せない言えない好きなんだって事
黙って季節は通り過ぎてく
ああ青春の光と影
クラスメイトの仲間とともに語り明かした好きな娘の事
気付かないように気付かれぬように僕が君を好きだって事は
君が僕の親友を好きだって噂 知ってしまった修学旅行
ああ青春の光と影
銀杏舞い散る文化祭で君があいつに微笑みかける
忘れられない忘れるはずない今も君を忘れられない
卒業して何年過ぎているけれど胸に甘ずっぱい風が吹く
ああ青春の光と影
アイの居る場所
冷たすぎる夜には誰かと寝たくなる
熱い息に埋もれて眠りたくなる
交差点を行き交う誰かと誰かの顔
人の波にもまれてわからなくなる
ほらどこかで誰かが笑う
見知らぬ顔どこ知らぬ風
横向きの街通り過ぎる波
急ぎ足のこんな世界で
この国が初めての引きがねを引く時
世界中鳴り響く谺が帰る
￥で固められてる仮面をはずした時
お前だけが愛せる本音が覗く
鏡の前で見つめていた
欺瞞を捨てて生まれ変わる
凍るような夜にはお前と寝たくなる
深く、深く埋めて眠りたくなる
またどこかで誰かが笑う
巡り合わせの時を重ねて
ただ一つの物ただ一人の人
息をひそめたこんな世界で
溢れる電波は歪んだイメージ
感じるのはひずんだエクスタシー
この国で産まれて育ってきて
それでもまだアイを忘れない
Identical Memory
In this stormy city. あふれる音と キチガイじみた波にもまれて
放り出された日々をなじれ
For the back of love. すがりついても 裏側からじゃ何も見えない
独りよがりの門出の席で
君の歌が聞こえる
Lazy noisy radio. 壊れかけた 古いラジオから流れる歌が
よそ行き顔の日々を笑う
君の歌が聞こえる
夜明け前
大人のふりして今夜は少し悪い遊び覚えよう
のぞきこむような視線を避けて歩こう
だらけきった男より しまりのない顔の男より
一番素敵に見えてたらいいな君にとって
ああ もう
「ねえ君にとってさ僕はどのくらいの価値がある」
教えて いや、聞きたくない
もやもやしたまま また朝がやってくる
とうに冷えきった缶コーヒー膝の間でまどろんでる
気付かないふりをして少しは上手にイカせられる
余裕ぶったネオンライト どうにもためにならないんだよ
サマにもならぬ煙草を消して君に注ぐ
ああ もう
「ねえ君にとってさ僕といる事に意味はある」
教えて いや、聞きたくない
じたばたしていればやがて夜は明ける
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