No．006 2003年10月

「月と火星」


2003年の8月から9月にかけて、火星が地球に大接近しました。
もちろん、火星が地球に向かって動いてきたわけではなくて、
二つの惑星の公転軌道が最も近接する辺りで、
公転周期 687日の火星を、同 365日の地球が追い越すという事です。

今回の再接近は8月27日で、この時、二つの星の間の距離は、
おおよそ 5,576万kmだそうなのですが、しかしそう言われても、
あんまり数字が大きすぎて、はっきりとしたイメージが湧いてこないもの。
東京から大阪の距離が約 500kmというところから考えると、
その 111,520倍ですから、東京〜大阪 55,760往復分という事になりますね。
「東海道新幹線 のぞみ」 ならば、片道2時間半として、
一度も下車する事無く、また営業時間なども考えずに乗り続けたと仮定すれば、
278,800時間すなわち 11,617日、31年と１0ヶ月弱かかる計算です。

ちなみにその際にかかる運賃は、
2003年10月の時点で計算して、指定席で 15億6,685万6,000円。
リアリティがあるのだか無いのだか、良く分からない話になってしまいました。

当然、この写真のように月と火星が並んで見える時もあるわけで、
こちらの大接近は9月9日でした。
が、この写真を撮影したのはその翌日、9月10日の事です。
夜半、どうも小腹が空いたもので、コンビニに行こうとして、
あんまり月と火星と雲が綺麗であったので、
急ぎ部屋に戻り、デジカメを持ち出したという次第。
ちなみに下の写真もその時に撮影した物です。
画面を明るくしてご鑑賞下さい。




月と火星その２


戻る