No.163 2016年11月




「朝霧の湖面」

どちら側を表として数え出すかで話は全然変わってくるのですけれども、
ここでは一応、山梨県側、山中湖や河口湖の方を表だと考えておくとして、
その場合に富士五湖の中では一番奥にあるのが、本栖湖。

富士吉田の方から行くにしても御殿場から行くにしても、
あるいは甲府から行くにも富士宮市から行くにも、ちょっと遠いところにありますが、
その分だけ、河口湖や山中湖のように観光地ナイズされきれていない、
「山奥の湖」感が残っているのが、ここのいいところだと勝手に思っています。
それでいて、富士五湖を始めとする富士山辺りの観光用に整備されている国道139号線があるので、
車で行くにはそれなりに便が良い、というのも、程良いです。

そんな本栖湖で、ちょうど日が昇って朝を迎えたばかりの湖面を撮影したのが、この写真。
この日は本当は富士五湖などの各地から富士山の写真を撮ろうというのが目的で
夜明け前にアパートを出発して愛車を運転してやってきていたのですけれども、
とりあえず本栖湖まで到着したからトイレ休憩をと思って車を止めたところで、
このように、湖面に発生した朝霧が山肌を沿って流れる様を目にできたのは、
ちょっと(陳腐な表現ではありますが)幻想的に美しくて、計算外の幸運でした。
写真では、実際にこの景色を目にした時の感動のほとんどを伝えられないのが、残念です。

なお、Top写真 更新時の「雑記」にも書きましたけれども、
奥に見えている黄色い潜水艦様の船は本栖湖の遊覧船である、「もぐらん」。
船底の一部がガラス張りになっていて、湖の中の様子を眺めることができるという、
こういうところにありがちな、観光地定番とも言える、アレです。


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