No.127 2013年11月


新旧並び立つ、という感じでしょうか

「ビルとビル」


特に右側のビルについては、その形状が非常に特徴的ですので、
Top写真 がこの写真に入れ替わったのを観た瞬間に、一発でこれがどこかを分かった人も多いでしょう。
これは新宿駅西口、いわゆる新都心と呼ばれる地域を撮影したもので、
右のビルは学校法人モード学園が2008年に建設したもので、
繭のような外観から「モード学園コクーンタワー」と名付けられたもの。
左にある末広がりのビルは1976年に完成した損保ジャパン本社ビルになります。
ただし後者は、2002年に安田火災海上保険と日産火災海上保険が合併して
株式会社損害保険ジャパンが誕生する前は、
安田火災海上保険本社ビルと呼ばれていたわけですが……まぁ、それは余談です。

冒頭に書いたように、コクーンタワーはその独特の個性あるシルエット故に、
西新宿の高層ビル群の中でも東京都庁と並ぶくらいに良く目立っていて、
新宿の町を歩いていると良く目に飛び込んできてその存在をアピールしまくっています。
ロンドンの30セント・メリー・アクスのパクリだという多く耳にしますし
実際画像を比較してみるとそれは否定できないところではありますけれども、
そういうのを差し引いて考えたとして、これ、デザイン系統の学校が作ったビルとしては正解と言えるのでしょう。
あとは、新宿のその他のビル群の中で明らかに異質なこのデザインをどう評価するか。
つまり、西新宿のビル群に前提的な統一性を求めるかどうかということですけれど、
ここについて、他とのバランスがとれていないということを非難気味に指摘する声もありますが、
新宿は別に景観保護区域というわけではありませんし、私としてはその辺はどうでもいい、かな。
むしろ、等級化が進んでいると聞く新宿住友ビルディング(三角ビル)をどうするのか、
という方が個人的には大いに気になるところです。


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