No.091 2010年11月


都内某所のライブハウスにて


「開演を待つ」


もともと小さい頃から音楽好きで、大学時代からこっちはCDを集めまくっているというのもありますが、
日々の生活の中でアレコレと溜まりがちなストレスを発散するのにも最適なので、
ある程度定期的にライブに行くのが、すっかり私のライフスタイルとして定着してきました。

雑食的に色々なミュージシャンのCDを聴きまくっている私ですが、
そうやってライブにまで行くミュージシャンは、案外と限られています。

そこそこの代金を払い生で「音」を味わいたいと思うミュージシャンかどうかということもありますが、
単純に、そんなに多くのミュージシャンのライブに行っている程の時間が無いということや、
数多くのライブに行けるほどには金銭的な余裕も無いという、物理的なことが主な理由です。

それと同時に、どうせならばできるだけ至近で生の「音」に接したいという欲求、
整然と設置されたシートに腰掛けてステージを観るよりも、
フロアで他の観客と一緒に「音」に揺られていたいという気持ちが強くあるので、
ホールコンサートはちょっと気乗りがせず、ほぼ全て、ライブハウスでの公演に行っています。
ですから、人気が非常に高くなって、ライブハウスでの公演をしなくなっているようなミュージシャンのライブには、
自然と行かなくなってしまうということになるわけですね(チケットの入手しやすさも多少影響しますが)。

ホールでのライブや野外フェスティバル等にもそれぞれの魅力があるのは重々承知しています。
ですが、良く言われるように、さほど広くもないライブハウスという閉鎖空間に同じ音楽のファンが集まり、
時にはミュージシャンとの言葉の掛け合いを楽しんだりもしながら、
ステージと客席とが一種の連帯意識のような空気感の中で一体となる時間が堪らないという人は、
実際、結構な数がいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみにライブハウスの音質・音響の悪さはこの場合、
私見ですが、
雰囲気作りとかライブへの入れ込み具合等でプラスに働くことが多いように思います。


さて、今回のこの写真です。
本当に小さいライブハウスではそんな余裕も無いところがほとんどでしょうが、
渋谷区恵比寿にあるリキッドルームの2階には、
開演前に観客を収容しておけるこのようなラウンジめいたスペースがあるのです。

とはいえ、この写真を撮影したのは数年前のことなので、
今でもこのような状態でこのスペースが使用されているかどうかは、分からないのですが。




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