No．213　2021年1月




「天歴元年の創建」

全ての受験生の味方（？）である菅公、菅原道真。
大宰府に左遷されて非業の死を遂げたことから怨霊化したとされる経緯は、
ここに書くとさすがに長くなるので割愛させていただきますけれども、
平将門、崇徳院と並んで日本三大怨霊と称されるなど、怨霊の中でも非常に有名な存在です。
その怒り恨みを収めてもらう為に神に祀り上げた結果が、全国に存在する天満宮で、
今では学問の神として多くの崇敬を集めている、というのはわざわざ書くこともありませんよね。

そんな天満宮の総本社は怨霊となった菅公を鎮めるために時の天皇の命によりされた京都の北野天満宮と、
道真が亡くなった地である福岡の太宰府天満宮の2社が該当します。
今回、Top写真に選んだのは、そのうちの前者、北野天満宮になります。

　

北野天満宮がどこにあって、どれくらい広くてどういう神社なのかということは、説明不要でしょう。
それくらい有名な神社ですし、コロナ禍下の2021年1月であっても、
京都市近辺の、場合によっては大阪辺りの受験生が合格祈願の為にここを訪れているかもしれません。

感染防止にはくれぐれも気を付けてほしいという観点から言えば、
どれだけ真摯な合格祈願であったとしても、参拝は控え目にした方がいいと思いますが、
そうはいっても、というのが受験生心理というものですよね。
どれだけ勉強をしても、全国模試等で良い成績を取っていても、
本番で何があるかは誰にも分からないわけですから、
ならば最後の「神頼み」を、それもできるだけご利益のありそうなところでしたい。
そう思うことを一概に責めることは、しにくいところがあります。


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