No．252　2024年4月




「名にし負はば……」

各都道府県がそれぞれにシンボルとなるような花や木を設定しているのは、
皆さんよくご存じのことと思いますが、その他にも鳥とか魚とか獣も設定されていたりしますよね。
さすがに魚や獣は全都道府県では無くて限られた県だけのようですけれども、
花、木、鳥については、47都道府県全てにシンボルが存在します。

今回選んだこの画像は、その中で、東京都の鳥に指定されている、ユリカモメ。
新橋から豊洲を結ぶ「新交通ゆりかもめ」の命名由来にもなっていますので、
言葉としては聞いたことがあるという人は多いでしょう。
東京都がこの鳥を都のシンボルに選定したのは、
『伊勢物語』に書かれた在原業平の短歌
「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」
からだったと記憶していますが、
実はユリカモメとは別にミヤコドリという鳥もいるんですよね。
見かけが全然違うので、最初にその画像を見たときにはびっくりしました。


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