No．012 2004年4月

「風雨一過」


いつだったか、ひどく雨風の強い日がありました。
そういう日でもどうしても動かせない予定が入っていれば出かけざるを得ないわけで、
まぁそれは仕方のない事なのですが、何となく憂鬱な気分になってしまうのは避けられません。
朝一で、そんなちょっと気の進まない外出をしたところ、なんとした事か、昼には雨がすっかりあがってしまいました。
これでもう濡れて歩かないで済むという事は嬉しいものの、
どうせ晴れるのであれば、朝出かける前から晴れてくれよ、と思うのが人情。
そんなちょっと鬱屈したような気持ちでアパートの最寄り駅を降りた時に、
目に飛び込んできたのがこの写真の風景でした。

まだ濡れそぼった街と青空の、明暗のコントラストの強い対比が強烈で、
気が付いたら思わず写真を撮ってしまっていたという次第。
ちなみに上空の風は依然として強いままのようで、
雲は文字通り飛ぶように流れていたのですが、写真からでは、それは分かりませんね……。


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